京都市の車折神社では、毎年5月の第三日曜日に大堰川で特別な神事が行われます。
1928年から始まったこの行事は、大宮人の舟遊びに由来しています。
渡月橋の上流で、龍頭船においては管弦の演奏が、鷁首船では迦陵頻や胡蝶の舞が披露されます。
数十隻の船が川に浮かべられ、芸能の奉納後には扇が流され、芸能の向上と厄除けの願いが込められます。
三船祭2024いつ?時間や場所など基本情報
京都に位置する車折神社は、「芸能神社」としても知られ、そこで行われる「三船祭」という神事が以下の概要で開催されます。
【開催日】
2024年5月19日(日)
【時間】
12:00 車折神社にて「おでまし式」
13:00~15:00 神事・船遊び
16:00 神儀が車折神社に入御
【場所】
嵐山・大堰川一帯
参進行列:嵐山公園 中之島地区から出発
神事・船遊び:渡月橋(とげつきょう)上流
車折神社&三船祭2024見どころと魅力
1928年に始まった「三船祭」は、平安時代の船遊びを再現し奉納する祭りとして知られています。
この祭りは、京都嵐山の大堰川で、新緑の時期に開催され、渡月橋近くの嵐山公園・中之島地区から出発する参進行列が、渡月橋を渡りながら船に向かいます。
雅楽の楽器である笙や篳篥の音色が響き渡る中、平安時代の衣装を纏った参加者たちが船に乗り込みます。
川辺では宮司による祝詞奏上や船の清祓いが行われた後、本格的な船遊びがスタートします。
この祭りは、宇多天皇が898年に和歌、漢詩、奏楽を愛する者たちを3隻の船に乗せて楽しんだことに由来しています。
三隻の船はそれぞれ特色があり、御座船では清少納言による扇流し、龍頭船では雅楽・舞楽の奉納、鷁首船では今様の奉納が行われます。
特に注目されるのは、御座船で行われる「扇流し」です。
これは、足利尊氏が天龍寺を訪れた際に起きた、童子が誤って扇を川に落とし、その様子を尊氏が喜んだことから始まったとされる伝統です。
祭りでは100本の扇子が川に流され、その光景は非常に壮観です。
毎年、この祭りで清少納言を演じる人物が着る十二単も見どころの一つで、その美しさが多くの観客の目を引きます。
三船祭へのアクセス
【場所】
渡月橋
〒616-8384 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町1-5
【電車】
JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山」駅から徒歩約10~15分
阪急「嵐山」駅から徒歩約5分
京福電車・嵐電(らんでん) 嵐山線「嵐山」駅で下車後、徒歩約3分
【バス】
市バス「嵐山」または「嵐山公園」下車
【車】
名神高速道路「京都南」IC府道123号経由12km
三船祭の駐車場
専用駐車場は用意されていません。
三船祭の扇流し
右京区にある車折神社は、芸能の神様としても有名です。
この神社で行われる「三船祭」は、平安時代の舟遊びを再現した例祭の一部であり、毎年5月に大堰川で開催されます。
この祭りは、白川天皇の行幸時に和歌、漢詩、奏楽の達人を三隻の船に乗せて行った舟遊びに由来して名付けられました。
1928年に昭和天皇の御大典を記念して始まり、宇多上皇の時代にさかのぼる舟遊びが元になっています。
祭りの見どころは、「扇流し」で、着物を纏った女性が川に扇を流します。
この風習は、足利尊氏が天龍寺を訪れた際に起こったエピソードに基づいています。
尊氏は扇が川面に流れるのを美しいと感じ、これが習慣となりました。受け取った扇には、芸術の上達や無病息災のご利益があるとされています。
車折神社内にある「芸能神社」は、芸能と芸術の向上に関するご利益で知られ、多くの芸能人や文化人が参拝に来ます。
今年は「芸能文化振興会」の設立とともに、三船祭が共同で開催され、伝統的な管弦楽や詩歌、舞楽が船上で披露される予定です。
新緑が美しい嵐山を背景に、平安時代を彷彿とさせる舟遊びを楽しむことができるこの祭りは、見る価値のあるものです。
三船祭とは?歴史や由来
三船祭は、昭和三年の大典を記念して始まった、毎年5月14日に車折神社で開催される伝統的な祭事です。
この祭りの起源は、898年に宇多上皇が嵐山への行幸の際、大堰川で楽しんだ船遊びにさかのぼります。
名称の「三船祭」とは、白川天皇が和歌、漢詩、奏楽の名手を三艘の船に乗せて行われた船遊びからつけられました。
現在は、5月の第3日曜日に開催され、御座船や龍頭船、鷁首船を含む20隻以上の船が大堰川に登場し、平安時代の豪華な文化を象徴する舟遊びが展開されます。
三船祭2024まとめ
「三船祭」とは、1928年に昭和天皇の即位を記念して創設され、車折神社の例祭の一環として毎年5月の第三日曜に実施される祭りです。
この祭りは、嵐山にある大堰川で開催され、平安時代に活躍した清原頼業公を祭神として舟遊びが行われます。
御座船や龍頭船、鷁首船など様々な船で、古典的な芸能が披露されるのが特徴です。