約300年の歴史を誇る「美川おかえり祭り」が、美川地区全体で開催されます。
この春の祭りは江戸時代中期に始まり、地域の人々に親しまれています。
初日(神幸祭)の早朝には、蒔絵と漆絵で飾られた13台の台車が先頭を飾り、金色の神輿がラッパ隊の先導で藤塚神社から美川地区を巡ります。
2日目(還幸祭)の夜には、「おかえり筋」と呼ばれる10町のうちの1町を通り、翌日未明に本宮へと戻ります。
「おかえり筋」は10町あるため、10年に一度の周期で各町を巡ります。
美川おかえり祭り2024いつ?時間や場所など基本情報
美川おかえり祭り2024の開催概要は以下となります。
【開催期間】
2024年5月18日(土)、19日(日)
【場所】
藤塚神社
石川県白山市美川南町ヌ167
美川おかえり祭り屋台など露店の出店ある?
祭りの楽しみといえば、山車や神輿の巡行を見物するのが主な魅力ですが、屋台や露店の数も重要なポイントですよね。
2024年の美川おかえり祭りの具体的な屋台や露店の情報はまだありませんが、例年、多くの屋台が並びます。もちろん、美味しい焼きそばも楽しめます。
過去の屋台で特に印象的だったのは、美川の特産品であるふぐの卵巣の糠漬けです。
このような珍しい屋台は他の祭りでは見かけないため、この料理を目当てに訪れる人もいるほどです。
美川おかえり祭りでは、ぜひこのふぐの卵巣の糠漬けを試してみてください。
他にも人気のメニューとして、神戸牛の串焼きがあります。神戸牛を使った料理はなかなか味わう機会が少ないため、美川おかえり祭りの屋台でぜひ試してみてください。
美川おかえり祭り2024見どころと魅力
美川おかえり祭りは、約300年前の江戸時代に始まったとされ、北前船の繁栄時代の文化を現代にも伝える重要な行事です。
2001年には石川県の無形民俗文化財に認定されました。
この祭りの魅力は、13台の華やかな台車とラッパの音色にあります。祭りの初日からラッパの響きが始まり、神輿と台車が街を行進する様子は見る人を魅了します。
祭りは非常に盛大に開催されるため、ぜひ直接足を運んでその雰囲気を体感してみてください。
美川おかえり祭りへのアクセス
【場所】
藤塚神社
石川県白山市美川南町ヌ167
【電車】
JR北陸本線 美川駅下車 徒歩10分
【車】
北陸自動車道路 美川インターチェンジから県道25号線を南西に進んで約6分
美川おかえり祭り2024駐車場
臨時駐車場が用意されています。
【美川白山市立美川中学校付近】
石川県白山市美川浜町夕5
【美川体育館】
石川県白山市美川中町イ126
【白山市立美川図書館】
石川県白山市美川浜町ヨ103
【美川臨海公園】
石川県白山市美川永代町
美川おかえり祭り歴史と由来
藤塚神社の「おかえり祭り」は、700年前にその起源があり、江戸時代中期に美川が北前船で栄えた時代に現在の形式に整えられたとされています。
この祭りは毎年5月の第3週末に行われ、神輿と13台の台車が町を巡る伝統的な行事です。
初日、藤塚神社から出発し、高浜御旅所に到着後、一夜を過ごします。
翌日夜には御旅所を出発し、「おかえり筋」として知られる町内を経由し、翌朝に藤塚神社に戻ります。
祭りは土曜日の早朝から始まり、ラッパ手による「招集ラッパ」の音で幕を開けます。
紋付袴を着た若者たちが神輿を担ぎ、ラッパ手と13基の台車、そして獅子舞の先導で町内を練り歩きます。
台車は土曜日の夜に高浜の御旅所に到着し、神輿はその後の21時半ごろに到着します。
日曜日は、夜19時を過ぎてから、10年ごとに巡る「おかえり筋」の通りを巡行します。
台車は3輪の曳山で、美川仏壇の製法を駆使した精巧な作りです。漆や蒔絵で装飾された13台の台車と鮮やかな金色の神輿が町を行進する2日間は、地元美川を祭りの色で染め上げます。
美川おかえり祭り2024まとめ
漆や蒔絵で飾られた豪華な13台の台車と大獅子、紋付袴と白たすきを身に着けた青年団が勢いよく進軍ラッパを吹き鳴らし、神輿を先導する様子は圧巻です。
この祭りは江戸時代から続く伝統的な行事で、厄払いを行いながら地域の氏子の家々を巡ります。
このお祭りは石川県の無形民俗文化財にも指定されています。