宮津祭り【2024】いつ?屋台や神楽に浮太鼓とアクセスや駐車場など詳細情報

宮津祭は京都府宮津市で毎年5月13日から15日に開催される、地域最大の伝統的なお祭りです。この祭りは、山王宮日吉神社と和貴宮神社の合同のお祭りで、特に「山王祭」としても知られています。

昭和時代からは、両神社が同じ日に祭礼を行うようになり、元々は宮津藩の公式行事としても行われていました。

祭りでは、神輿の巡行を中心に、地元の伝統芸能「浮太鼓」と伊勢神楽を起源とする「太神楽」が披露されます。

かつては、「芸屋台」と呼ばれる豪華な山車が曳かれる曳山祭も宮津祭の一環として行われており、江戸時代後期に描かれた「山王祭礼図絵馬」には26基の山車が記されています。

現在では、これらの山車の中から宮本町の「万歳鉾」だけが不定期に登場し、子供たちによる歌舞伎が披露されています。

宮津祭り2024いつ?時間や場所など基本情報

宮津祭り2024の開催概要は以下となります。

【開催期間】
2024年5月13日(月)、14日(火)、15日(水)

1日目:太神楽の巡幸

2日目:太神楽・浮太鼓の巡幸

3日目:本祭

【場所】
和貴宮神社(わきのみやじんじゃ)
〒626-0023 京都府宮津市宮本428

山王宮日吉神社(さんのうぐうひよしじんじゃ)
〒626-0005 京都府宮津市宮町1408

【本祭スケジュール】
8:30 手水ノ儀(手と口をすすぎ心身を清める儀式)

8:50 修祓ノ儀(拝殿に入る前にお祓いをする儀式)

9:20 浦安の舞(二人の舞姫さんによる国の平安を祈る舞の奉納)

9:40 太神楽奉納(獅子によるお清めとお祓い)

10:30 浮太鼓社参(担い太鼓と2種類の太鼓を乗せた屋台で行う巡幸)

11:00 神幸祭(神様をお迎えし神輿に遷られる儀式)

11:20 発御(巡幸のはじまり)

11:30 市内巡幸

20:30 還御の儀

宮津祭り2024芸屋台や浮太鼓など見どころや歴史について

京都府宮津市で開催される宮津祭は、日本三景の一つである天橋立の近くで有名です。

このお祭りは西地区にある山王宮日吉神社と東地区の和貴宮神社が主催し、それぞれの神社で行われる春季例大祭や山王祭を統合したものとして知られています。

両神社は競合することなく、地域全体の調和と繁栄を祈ります。

特に注目すべきは、地元独特の郷土芸能である浮太鼓です。

この太鼓の桴(ばち)は通常のものと異なり、色とりどりの房飾りが付いた独特の形をしており、演奏中には太鼓だけでなく、桴を使った舞いも披露されます。

浮太鼓はもともと山王祭の漁師町で始まり、その後和貴宮神社にも伝わりました。

和貴宮神社の春祭りや秋の例祭の歴史は、江戸時代に古文書が失われたため詳細は不明ですが、文化3年(1806年)頃から行われていたと伝えられています。

祭りでは、神輿には子供歌舞伎が行われる芸屋台もかつては存在していましたが、現在は神事のみで静かに行われています。

市内を巡る神輿には、和貴宮神社と山王宮日吉神社から多数の参加者がおり、交代制で神輿を担ぎます。

特に山王祭で使用される神輿には、猿の彫刻が施されており、「真猿」と呼ばれるこれらの猿は縁起が良いとされています。

この祭りは、古くからの伝統を守りつつ、地域住民にとって重要な文化的イベントとなっています。

宮津祭り2024へのアクセス

【場所】
■和貴宮神社
京都府宮津市宮本428

【電車】
丹鉄宮豊線・宮福線・宮舞線「宮津」駅から本通りを西へ徒歩約分

【バス】
丹後海陸交通バス「市役所前」で下車後、徒歩3分

【車】
京都縦貫自動車道「宮津天橋立」ICから府道9号経由で約5分

■山王宮日吉神社
京都府宮津市宮町1408番地

【電車】
宮津駅・天橋立駅からで5分

【車】
京都縦貫自動車道「宮津・天橋立」ICから7分

宮津祭り2024の駐車場

【和貴宮神社駐車場】
祭りの日は基本的に利用不可

【山王宮日吉神社駐車場】
8:00~12:00は利用できません。

宮津祭りとは?歴史や由来

5月15日、京都府宮津市では温かな春風と共に、活気ある掛け声、笛の音色、そして楽しい太鼓の響きが町中に広がります。

この日は毎年、宮津祭が華々しく開催される日で、市内の古い街並みを走る西堀川通を境に、西地区の山王宮日吉神社と東地区の和貴宮神社が、市民の平和と安寧を願って同時に祭りを進行します。

この祭りには東西それぞれの地区から独自の風情が感じられますが、ここでは東地区に位置する和貴宮神社の魅力に焦点を当ててみましょう。

和貴宮神社の歴史は古く、応永28年(1421年)に建立されたと記されている碑が境内にあります。

江戸時代には市民から広く信仰され、北前船の商人たちが参拝し、その名を玉垣に刻んだことから、商売繁盛の神としても親しまれてきました。

さらに、文明2年(1470年)には、地域で最も格高い丹後一宮・籠神社から祭神が合祀され、この地区の信仰の中心として「分の宮」や「別宮総社」とも呼ばれるようになりました。

その後、和貴宮神社という名に変更されています。

和貴宮神社で行われる宮津祭は、江戸時代初期から続く市内最大のお祭りで、現在では東西の地区が同時に行われるようになっています。

その歴史的な背景や神事の細かな経緯は失われてしまったものの、1806年頃の記述によれば、その当時から春と秋に盛大なお祭りが行われていたとされています。

この祭りでは、特に浮太鼓が見どころの一つです。

笛と締太鼓のリズムに合わせて、太鼓を全身を使って踊るように打つ様子は非常に楽しげで、見る者をも魅了します。

浮太鼓はもともと漁師町で始まり、その技術が厳格に師匠から弟子へと受け継がれてきました。

和貴宮神社では、各街が順番に担当し、それぞれの個性が光る演奏が楽しめるのが特徴です。

祭りの最終日には、神輿が和貴宮神社から出発し、市内を巡行します。

この神輿は約150名の担ぎ手によって交代制で担がれ、その力強い様子は見る人々を圧倒します。

そして、祭りのクライマックスでは、浮太鼓が奉納され、そのリズムとエネルギーが祭りの空気を一層盛り上げます。

宮津祭は、その伝統的な要素と地域住民の熱意が見事に融合した祭りであり、参加する人々も見る人々も一体となって楽しむことができる、まさに特別なイベントです。

宮津祭り2024まとめ

宮津市では大小さまざまな祭りが数多く開催されており、それぞれが地域の個性や誇りを反映しており、長い間地域住民の手によって大切に受け継がれています。

その中でも宮津祭は、西地区と東地区の祭りが互いに影響を与え合いながら、独自の形で発展し続けてきた歴史があります。

宮津の豊かな歴史と、地元を愛する住民たちの情熱、さらには日本人特有の祭りを楽しむ心が色濃く反映されています。

宮津祭でその全てを体験し、地元の魅力を存分に感じてみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました