昔から海沿いで重要なお祭りとして親しまれている尾崎神社の祭典と、釜石製鉄所の守護神である山神社の祭典が、昭和42年に釜石市の市制施行30周年を記念して「釜石祭り」と名付けられ、合同で開催されるようになりました。
このお祭りは毎年大々的に開かれ、地元住民や訪れる人々を魅了しています。
お祭りの見どころの一つは、大漁旗を掲げた華麗な曳き船の祭りで、尾崎半島の青出浜に位置する漁業の神様である尾崎神社本宮から、里宮へと神霊を迎える儀式が行われます。
これらの船には大漁旗が飾られ、船首で地元の伝統芸能である虎舞が披露され、港はその勇壮で華麗な様子で賑わいます。
続く日には、市内の複数の神社が合同で行う神輿行列があり、神楽や虎舞をはじめとする様々な演舞が市街を賑やかに練り歩きます。
釜石祭り2024時間と場所に日程など基本情報
釜石祭り2024開催概要は以下となります。
【開催期間】
2024年10月18日（金）～10月20日（日）
【場所】
釜石市中心部、釜石港内
釜石港：岩手県釜石市只越町1丁目6
【スケジュール】
●10月18日（金）
18:00 尾崎神社宵宮祭
●10月19日（土）縁日広場10：00～19:00
曳き船まつり
9:00 釜石市魚市場出港
11:30 尾崎神社神輿海上渡御（釜石港内）
15:00 尾崎神社例大祭
17:30 日本製鉄山神社宵宮祭
●10月20日（日）
8:00 尾崎神社出御祭
8:00 日本製鉄山神社例大祭
11:20 尾崎神社・山神社合同祭（シープラザ釜石西側駐車場）
12:10 両神社神輿市内渡御出発（シープラザ釜石西側駐車場→釜石市魚市場）
14:05 神輿還御式（釜石市魚市場内）
15:30 釜石市魚市場出港
釜石祭り2024屋台など露店の出店ある？
釜石祭りの際には、市内の様々な場所で屋台や露店が出店され、特に大町青葉通りには多くの店が並び、たくさんの人でにぎわいます。
これらの屋台や露店では、地元の特産品やお祭り定番の食べ物が楽しめます。
焼きそば、お好み焼き、フランクフルト、焼き鳥、綿あめ、チョコバナナなどがあり、訪れる人々に喜ばれています。
また、さまざまな飲み物も楽しむことができ、お祭りの楽しみを一層深めます。
屋台や露店で何が提供されているかを見て回るのも、祭りの醍醐味の一つです。
2024年の釜石祭りでも、どんな新しい屋台が出店するか、期待が高まりますね。
釜石祭り2024アクセス
【場所】
釜石市中心部、釜石港内
釜石港：岩手県釜石市只越町1丁目6
【電車】
JR釜石線「釜石駅」から徒歩25分または「東前方面行」のバス約5分「東前」から徒歩1分
【車】
東北自動車道「東和IC」から国道283号線経車約1時間20分
東北自動車道「北上IC」から国道107号線・283号線経由車約1時間35分
釜石祭り2024駐車場
臨時駐車場があります。
釜石祭り2024交通規制
10月20日には交通規制があります。
釜石祭り歴史や虎舞など見どころ
「釜石まつり」は岩手県三陸沿岸で毎年10月の第3週末に開催される秋のお祭りで、1967年から尾崎神社と山神社の両祭典を統合して行われています。
この祭りは、尾崎神社の伝統ある行事と、日本製鉄株式会社釜石製鉄所の守護神社である山神社のお祭りを併せて実施するものです。
今年は10月19日の土曜日、釜石港で曳き船まつりが開催されます。
尾崎神社の神体を載せた主船をはじめ、大漁旗を飾った十数隻の船が港内を三周します。
船上では虎舞や神楽が披露され、その壮大な舞いは観客を引きつけます。
船が魚市場の岸壁に近づくたびに、さらに舞が繰り広げられます。
10月15日の日曜日は、山神社と尾崎神社の神輿が合同で渡御し、消防署脇の駐車場から魚市場まで虎舞や神楽が道を先導します。この行列は市内のメインストリートを通ります。
大町や只越町ではこの日、歩行者天国となり、地元の芸能が披露されます。
合同渡御は12:10にスタートします。
釜石祭りの目玉である虎舞は、江戸時代から三陸地方で始まった伝統的な獅子舞で、虎の頭を模した特徴的な仮面で舞います。
この舞は、気仙地方の船員が江戸で見た歌舞伎「国性爺合戦」に触発されて始まりました。
この歌舞伎が中国の明代を舞台に虎を描いているため、船員たちは故郷でこの虎退治の場面を再現しました。
虎は「千里行って千里帰る」と言われ、漁師たちの安全と豊漁を願う象徴とされています。
当初は権現頭を虎風にした仮面を使用していましたが、大正時代にはより軽く愛嬌ある虎頭が作られ、今日に至るまで虎舞の形が確立されました。
釜石祭りは、釜石の豊かな歴史と文化を感じさせるイベントで、虎舞の迫力や屋台での楽しい時間を体験できます。
釜石祭り2024まとめ
「釜石祭り」とは、伝統ある尾崎神社と釜石製鉄所の守護神社である山神社のお祭りを一緒に行うイベントです。
土曜日の主な行事は曳き船祭りで、尾崎半島に位置する尾崎神社本宮から市内の里宮まで、神体を移す儀式が行われます。
この日は、虎舞や神楽を伴う数多くの船が、大漁旗を掲げて釜石港を華やかに巡ります。
日曜日には、市の主要通りを舞台に虎舞や神楽、山車や手踊りが行われ、尾崎神社と山神社の神輿が市内を練り歩く渡御があります。
街全体に虎舞や神楽の演奏が響き渡り、釜石の文化が色濃く反映されたお祭りとなっています。
