おわら風の盆は、9月1日から3日まで毎年開催されます。
この期間、町の至る所にぼんぼりが灯され、穏やかな光が広がります。
踊り手たちは、統一された法被や浴衣、そして編笠を身に着け、三味線や胡弓の伴奏に合わせて舞い、町を巡ります。
このお祭りが行われる9月1日は、立春から数えて210日目にあたり、台風が多く発生する季節に重なるため「風の災厄日」ともされています。
豊作を願い、同時に風による災害が起こらないよう祈る行事であり、「風の盆」という名前がつけられたとされています。
おわら風の盆2024台風どう?時間や場所など基本情報
おわら風の盆2024開催概要は以下となります。
【開催期間】
2024年9月1日(日)~3日(火)
【時間】
9月1日(日) 17:00~23:00
9月2日(月) 17:00~23:00
9月3日(火) 19:00~23:00
【競演会】
〇富山市八尾曳山展示館(観光会館)ホール
チケット
・風の盆プレミアムステージ
自由席…5,000円
時間
15:00~
・競演会ステージ
自由席…3,500円
時間
1部 18:00~18:50
2部 19:10~20:00
チケット予約方法
チケットの予約は個人・団体(10名以上)で異なります。
個人:Webサイト tabiwa by WESTERより予約
(初めてtabiwaをお使いの場合は、新規会員登録・ログインが必要です。)
団体:申込書に必要事項を記入の上、FAXで予約
台風などの影響により開催の判断があります。
詳細は、公式サイトをご確認ください。
おわら風の盆2024屋台など露店の出店ある?
越中八尾では、飲食店が限られており、毎年多くの人で混雑します。
夕食を少し遅めに済ませてから町流しを楽しむことを推奨します。
おわら風の盆の際には屋台や露店が出店しますが、これらは町流しが行われるメインエリアからは少し離れた場所に配置されることが多いです。
特に越中八尾駅前の福島地区には、毎年ステージが設けられ、その周辺には多種多様な屋台が並びます。
お好み焼き、焼きそば、焼き鳥、綿菓子、フランクフルトなどの屋台料理から、地元の特産品を味わうことができます。
富山の名物であるます寿司や氷見カレー、白エビバーガー、富山ブラックラーメンなども楽しむことができます。
2024年のおわら風の盆でどのような屋台が出店するのか、期待が高まりますね。
おわら風の盆2024アクセス
【場所】
おわら風の盆会場
〒939-2353 富山県富山市八尾町今町1662
【電車】
富山駅からJR高山本線で 25分
【車】
・富山インター(北陸自動車道)から車で 25分
・富山西インター(北陸自動車道)から車で 25分
・宇奈月温泉から車で 100分
・立山・黒部アルペンルート立山駅から車で 60分
・高山から車で 120分
【シャトルバス】
詳細はコチラ>>
おわら風の盆2024駐車場
以下に臨時駐車場が用意されます。
スポーツアリーナ
ゆめの森テニスコート
八尾クリニック(旧八尾総合病院)
おわら風の盆2024交通規制
会場と交通規制区域は広範囲です。
事前に交通規制情報を確認しましょう。
おわら風の盆の歴史や見どころについて
「越中八尾おわら風の盆」は、秋が始まることを知らせる伝統的な行事であり、300年を超える長い歴史を誇ります。
毎年、約20万人の訪れるこの行事は、地域に深く根付いた文化の一環です。
「おわら」の名前の由来には複数の説がありますが、一つの説は「豊作を願って“大藁”のように大きくなれとの願いから派生した」とされる大藁節説です。
「おわら風の盆」の一番の見どころは「町流し」であり、この時、踊り手が八尾町の11の支部(町)を巡りながら歌い踊ります。
それぞれの通りで音の響き方や景色が変わり、衣装や所作にも町ごとの特色があり、同じ曲でも見える景色は異なります。
どの町を訪れても、常に新鮮な体験ができるでしょう。
「おわら風の盆」では、3種類の踊りがありますが、町流しでは最も伝統的な「豊年踊り」が主に披露されます。
他に「男踊り」と「女踊り」もあり、これらは主にステージ上で展開されます。
踊り手は男女問わず「あみ笠」をかぶっており、その下の表情がどうなっているのかは観客の興味を引くポイントです。
表情は無表情に近いものの、落ち着いた雰囲気で踊られるのが特徴です。
越中八尾おわら風の盆の町流しは、その情緒や優美さ、風情、繊細さを言葉で表すには難しいほどの魅力に満ちた美しい伝統行事です。
おわら風の盆2024まとめ
富山市八尾町で毎年9月1日から3日に開催される「おわら風の盆」は、秋の訪れを告げる重要な行事です。
この祭りでは、編笠を深くかぶった男女が胡弓や三味線、そして越中おわら節の哀調を奏でながら町を練り歩きます。
江戸時代から続く300年以上の歴史を持ち、地元の11の町(支部)がそれぞれに町を流します。
この歴史ある坂の多い町を流れる風情豊かな姿は、叙情性と気品に溢れています。