毎年7月20日から22日の間に行われる、関東地方最大の祇園祭です。
この祭りは埼玉県で非常に人気があり、多くの参加者が集まります。
伝統的に、祭りの日には疫病を避けるため赤飯を炊いて共有する習わしがあり、これが「熊谷の赤飯振る舞い」として知られています。
その後、赤飯を振る舞う代わりにうちわを配るようになり、これが好評を博して「熊谷うちわ祭」と称されるようになりました。
祭りの初日は、約10.5km、3時間半に及ぶ壮大な渡御(とぎょ)祭で幕を開け、翌日には各町の山車や屋台が並んで行進する「巡行祭」が実施されます。
最終日には、12基の山車や屋台が一堂に会し、壮絶な「曳っ合せ叩き合い(ひっかわせたたきあい)」を行い、祭りのクライマックスを迎えます。
最後に、神聖な雰囲気の中で行われる「還御祭(かんぎょさい)」で、御神輿が本宮に戻り、祭りは静かに閉幕します。
熊谷うちわ祭2024いつ?時間や場所など基本情報
【開催期間】
2024年7月20日(土)?2023年7月22日(月)
【場所】
お祭り広場
埼玉県熊谷市星川2-2
【スケジュール】
■2024年7月20日(土曜日)
●渡御祭:6:00~
この祭は発輿祭、途上奉幣祭、着輿祭の三つの神事から成り立っています。
愛宕八坂神社(本宮)から始まり、旧市街地八ヶ町を経由し、四ヶ所の地域を清めながら、お祭り広場に設けられた御仮屋(行宮)まで神輿が進むルートです。
場所:愛宕八坂神社から市街地へ
初叩き合い:18:30~
場所:JR熊谷駅北口駅前広場
■2024年7月21日(日曜日)
●巡行祭:13:00~15:30
13:00に国道17号線が歩行者天国となり、山車や屋台が東向けに進行します。
12の地区から集まった山車や屋台が御仮屋で参拝を行い、市役所前の交差点で扇形に配置され、祭りのフィナーレを飾ります。
場所:国道17号
■2024年7月22日(月曜日)
●行宮祭:9:00~11:00
この神事では、神輿が神官により清められ、大総代が祝詞を捧げ、玉串を奉げて神の祝福を祈ります。
場所:御仮屋(行宮)
●曳っ合せ叩合い:20:00~
12基の山車・屋台が集まり、市役所入口交差点で扇形に整列し、激しい叩き合いが行われます。
その後、お祭り広場の四方で配置され、年番送りと最終の叩き合いが実施されます。
場所:お祭り広場
●年番送り:20:30~
山車・屋台がお祭り広場を囲む中、年番町と迎え年番町がステージに上がり、大総代が年番札を交換します。
場所:お祭り広場
●還御祭:23:30~
還御祭は、発輿祭と着輿祭の二つの神事から成り、行宮から本宮まで神輿が戻されます。
本宮で最後の神事である着輿祭が執行され、祭りの全ての儀式が終了します。
場所:御仮屋から本宮
熊谷うちわ祭2024屋台など露店の出店ある?
熊谷うちわ祭では、毎年7月21日と22日の2日間、13:00から21:00まで、国道17号沿いの大通りやメインのお祭り広場、さらに町中の路地に、500店舗以上の屋台や露店が設けられます。
この期間、多くの道が歩行者専用となるため、多様な屋台が軒を連ね、賑わいを見せます。
屋台ではお好み焼きや焼きそば、焼き鳥、フランクフルト、かき氷、りんご飴などの定番グルメの他、地元熊谷の特産品を使ったおやきなど、多彩な食べ物が楽しめます。
2024年の屋台の具体的な情報はまだ発表されていませんが、例年どおりの盛大な開催が予定されていますので、期待して待っていてください。
熊谷うちわ祭2024アクセス
【場所】
お祭り広場
埼玉県熊谷市星川2-2
【電車】
JR上越・北陸新幹線、高崎線、秩父鉄道「熊谷駅」北口より徒歩約5分
【車】
関越自動車道「東松山IC」より国道407号経由で約30分です。
関越自動車道「花園IC」より国道140号経由で約30分です。
東北自動車道「羽生IC」より国道125号経由で約35分です。
無料送迎バス:2024年7月21日、22日のみ
臨時駐車場(熊谷スポーツ文化公園)からお祭り会場を、約30分間隔で運行
熊谷うちわ祭2024駐車場
以下の駐車場が用意されています。
【イオン熊谷店】
〒360-0815 埼玉県熊谷市本石2-135
【八木橋第1駐車場】
〒360-0815 埼玉県熊谷市本石1丁目293
【八木橋百貨店立体駐車場 パーク仲町】
〒360-0047 埼玉県熊谷市仲町34
【熊谷市役所】
〒360-8601 埼玉県熊谷市宮町2丁目47-1
【熊谷地方庁舎】
〒360-0031 埼玉県熊谷市末広3丁目9-1
【熊谷スポーツ文化公園】
無料送迎バスあり
〒360-0037 埼玉県熊谷市上川上300
熊谷うちわ祭2024交通規制
以下の交通規制があります。
●2024年7月20日(土)
星川通り(一部)18:00~18:30、駅通り(熊谷駅北口広場~国道17号筑波交差点)18:30~20:00
●2024年7月21日(日)
市街地13:00~21:00、国道17号13:00~21:00
●2023年7月22日(月)
星川通り(一部):9:00~11:00
市街地13:00~22:00、国道17号18:00~21:00
熊谷うちわ祭の歴史と由来
埼玉県の熊谷は、夏になると全国でも特に高い気温を記録し、その猛暑で知られています。
この暑い時期に開催される熊谷うちわ祭は、400年を超える長い歴史を持ち、地元住民に深く愛されているお祭りです。
熊谷市の八坂神社の例大祭であるこの祭りは、関東地方でも屈指の祇園祭として、その熱気溢れる様子が有名です。
歴史を遡ると、1900年前後には、お祭りの時に商店などが来客に赤飯を振る舞うことが一般的で、「熊谷の赤飯ふるまい」として親しまれていました。
明治35年ごろには、ある料亭の主人が祭り期間中にうちわを客に提供したのが始まりで、その後、地域全体でうちわを配る習慣が広がり、熊谷うちわ祭と呼ばれるようになりました。
この熱い気候が祭りの由来になっており、今では毎年約70万人が訪れる大規模なお祭りに成長しています。
熊谷うちわ祭どんな祭り?山車や屋台など見どころ
豪華な装飾が施された12台の山車と屋台が、賑やかな熊谷囃子を奏でつつ市街を巡る光景は、非常に華やかです。
熊谷うちわ祭りのハイライトは、3日間にわたって熊谷市内各所で繰り広げられる熊谷囃子の競演である“叩き合い”です。
この壮大な叩き合いは、見る者に強烈な印象を与えます。
祭りは初日のJR熊谷駅北口での“初叩き合い”から始まり、2日目の国道17号周辺での“巡行叩き合い”、そして3日目の市役所入口交差点やお祭り広場での“曳っ合せ叩き合い”まで続きます。
これらの場面では、女性を含む多数の叩き手が、太鼓や鐘を力強く叩き続けます。
最終日の20:00頃には、各町の山車6台と屋台6台が市役所入口交差点とお祭り広場に集結し、12台が扇状に配置された時の迫力はさらに増します。
最終日の“曳っ合せ叩き合い”は、その圧倒的な迫力で訪れた人々を虜にします。
山車や屋台の美しさも見逃せません。高さ約5mを超えるこれらの巨大な作品には細かな彫刻が施され、芸術的価値も非常に高いです。
夜間は提灯や他の灯りで照らされ、幻想的な雰囲気を演出します。
これらの山車や屋台は全て人力で動かされ、特に熊谷式の三輪がついた屋台は、その舵付き台車によって見事な操行が可能です。
熊谷うちわ祭2024まとめ
「熊谷うちわ祭」として知られる関東地方の主要な祇園祭が、3日間にわたって繰り広げられます。
この祭りは渡御祭で幕を開け、続く2日目には、熊谷囃子を背景に12台の壮麗な山車と屋台が市街地を巡行します。
祭りのハイライトである「叩き合い」は、各地区の山車と屋台が集まり、熊谷の夜を勇壮な音色で彩ります。
最終日のお祭り広場で展開される「叩き合い」は、祭りの最高潮を迎え、その圧倒的な迫力で観衆を虜にします。