吉野山は、日本で最も美しい桜の観光地の一つとして知られています。
ここには主にシロヤマザクラを含む約30,000本の桜の木が集まっており、その壮大さは「一目で千本の桜が見える」と表現されています。
特に、下千本や中千本よりも標高が高い場所に位置するため、景色が素晴らしく、花矢倉展望台から吉野山の桜を一望できるのが魅力です。
展望台から見ると、吉野山の桜が一面に広がっており、その光景は本当に見応えがあります。
吉野山の桜2024見頃や満開の時期いつ?
吉野山(下千本・中千本・上千本・奥千本)の桜の開花状況や見頃を確認しましょう。
吉野山での桜の花開く季節は通常、3月の末から4月の半ばにかけてであり、その最も美しい時期は4月の初旬から末までとされています。
この場所は、見頃が場所によって異なることで知られています。
この山は、南北に約8キロメートル続く、標高差がある尾根地帯に位置しており、吉野神宮の近くから西行庵の地域まで広がっています。
このため、低地のエリアから花が咲き始め、約3週間の間にわたって様々な場所で桜を楽しむことができます。
特に4月中旬は、山全体で桜の美しさを満喫できる時期とされ、景色はまるでピンク色に染め上げられたかのようです。
ただし、年によって気候の違いにより桜の開花や見頃の時期には大きな変動があり得ます。
【下千本】の桜の満開は、4月5日頃
【中千本】の桜の満開は、4月6日頃
【上千本】の桜の満開は、4月8日頃
【奥千本】の桜の満開は、4月12日頃
吉野山の桜2024ライトアップある?
吉野山では桜のシーズンに合わせて、桜祭りが行われ、3月末から4月の中旬まで、夜になると桜の木々がライトアップされます。
このライトアップにより、昼間とは違った、より壮大な桜の景色を鑑賞することができます。
【ライトアップ期間】
2024年3月23日~4月21日
【ライトアップ時間】
17:00~22:00
【場所】
下千本(七曲坂付近)・上千本公園(大塔の宮付近)
吉野山の桜2024おすすめルート
全てオススメです。魅力の違う桜をお楽しみください。
下千本エリア
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山
標高230m~350m。
・嵐山
・下千本展望所
・お野立ち跡
・大橋
・金峯山寺
・南朝皇居跡
下千本の展望台やお野立ちの地からの眺望は見逃せません。
さらに、吉野山を代表する世界遺産である蔵王堂も訪れる価値があります。
中千本エリア
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山
標高約350m~370m。
・東南院
・吉水神社
・如意輪寺周辺
世界遺産である吉水神社からの「一目千本」の光景は特にお勧めします。
特に、中千本と上千本の桜を同時に望むことができる壮大な景色は見応えがあります。
さらに、東南院の枝垂れ桜や如意輪寺の周辺に咲く桜も見事なので、ぜひ訪れてみてください。
上千本エリア
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山1712
標高約370m~600m。
・滝桜
・龍王神社
・花矢倉展望台
下千本駐車場からは歩いて約1時間で目的地に到達可能です。
そこからは、吉野の桜が織りなす壮大なパノラマを楽しむことができ、その眺望は格別です!
加えて、花矢倉展望台からの桜の眺めは特に見どころの一つとしてお勧めします。
奥千本エリア
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山
標高約600m~750m。
・高城山展望台
・金峯神社
・西行庵
2015年には、新しく1,000本の桜の苗木が植えられ、それ以来景色の魅力が年々高まっています。
さらに、詩人として名を馳せた「西行法師」にゆかりのある場所である西行庵も訪れる価値があります。
吉野山の桜2024ツアーもあります
やっぱり、ツアーに乗ってしまう方が楽だし美味しいもの食べられるとかありますよね。
吉野山の桜のツアーをいくつか紹介します。
吉野山の桜へのアクセス
【場所】
吉野山
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山
【電車】
近鉄吉野駅より徒歩もしくは臨時バスが運行します (20分)
ロープウェイ乗車、吉野山駅下車 (3分)
【車】
西名阪道郡山ICよりR24号、京奈和自動車道R169号経由で (60分)
名古屋市内-名古屋高速-東名阪・名阪国道針ICよりR369号、R370号経由 (240分)
週末は交通が特に混雑するため、自動車でのアクセスが制限されます。
桜が満開の季節に吉野を訪問する場合は、公共交通機関、特に電車を利用することを推奨します。
また、吉野山エリアでは、一方通行制、歩行者専用区域、通行止めなどの交通規制が設けられていますので、訪れる際は現地の指示に従い、春の訪れを安全にお楽しみください。
吉野山駅から下千本・中千本・上千本・奥千本へのアクセス
吉野駅から下千本・中千本・上千本・奥千本へ行く方法についてお話します。
近鉄吉野駅から山頂へ向かう主な交通手段には、「吉野ロープウェイ」が利用できます。
これは吉野大峯ケーブルにより運営されており、ロープウェイとバスサービスの二つの運営があります。
運行スケジュールには、休日や季節によって変動があるため、代替バスが運行されることもあります。
「千本口駅」から始まるロープウェイは、「吉野山駅」までを結んでおり、料金は大人片道450円、子供は230円です。
吉野山駅からは、特に桜のシーズンに交通規制がある時には、さらに歩いて中千本や上千本へ向かう必要がありますが、規制がない時期にはバス利用も可能です。
桜の時期には、奈良交通による臨時バスも中千本・上千本への便利な選択肢となります。
吉野山を南北に結ぶ「吉野山奥千本ライン」は、吉野神宮から奥千本口バス停までを結んでおり、年間を通して運行しています。
ロープウェイからの乗り換えもスムーズで、中千本・上千本・奥千本へのアクセスが容易です。
吉野山の桜の駐車場
いくつかありますが、代表的な駐車場を紹介します。
【吉野山観光駐車場】
桜シーズンは予約制になります。
詳細はコチラ>>
【如意輪寺駐車場】
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山1204
吉野山の桜の見どころと魅力
奈良県に位置する吉野山は、日本で最も有名な桜の見どころとして広く知られています。
この山は奈良県の中心部に広がり、豊かな自然に恵まれ、修験道の霊場や名木の産地としても名高いです。
2004年には、「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、世界遺産に登録されました。
吉野山には、下千本、中千本、上千本、奥千本といった4つのエリアがあり、標高が低い地点から順に桜が咲き始め、約1か月間桜の美しさを楽しむことができます。
特に桜の季節には、吉野駅から下千本までの約30分の散策が始まりとなります。
下千本エリアでは、標高230メートルから350メートルの間に多くの桜が咲いており、下千本展望所や七曲り坂、お野立ちの地などが鑑賞スポットとして有名です。
ここでは、「春もみじ」と呼ばれる新芽の紅葉と桜の共演が楽しめます。
中千本では、新緑と桜のコントラストが美しい景色を提供し、金峯山寺という修験道の中心地を背景に桜を楽しむことができます。
金峯山寺の周辺では、修験道の開祖である役行者によって刻まれたとされる桜のご神木が崇拝されています。
吉野山の桜は、約1300年の歴史を持ち、主にシロヤマザクラで構成される約3万本の桜が、信仰の対象として守られ続けてきました。
この桜は、役行者によって蔵王権現を刻んだことから神聖視され、地元の人々によって世代を超えて大切にされています。
吉野山の桜を守る桜守
吉野山で桜の管理と保護を行う職を「桜守」と称し、この大切な役割を3人の専門家が担っています。
チームのリーダーは吉野山出身の伊藤さん、他のメンバーには元造園業である奥西さんと山口さんがいます。
この桜守のチームは、2021年4月3日に放送された「情熱大陸」というテレビ番組で特集されたことがあります。
桜の世話は非常に多岐にわたり、種を拾うことから始まり、種の植え付け、苗の育成、植樹、土壌の改良、草刈りに至るまで、さらには野生の鹿による被害や病気になった桜のケアも含まれます。
特に、切り立った山肌での草刈りなど、命を脅かすような危険な作業も桜守の仕事の一部です。
50メートルの高さの斜面を登りながら草を刈るという、非常に困難で危険を伴う作業にも関わらず、これら3人は冷静にその任務を遂行しています。
吉野山の桜2024まとめ
日本一の桜の名所と名高い吉野山。
標高差があるので長い期間桜を楽しめるのが魅力です。
この圧巻の光景は絶対に見て頂きたいです。