霧島連山に位置する鹿ヶ原では、美しいミヤマキリシマが見頃を迎えています。
この花はツツジ科の一員で、特に小ぶりで柔らかなピンク色や白色の花が魅力的です。
高千穂河原駐車場から歩いて20分程の距離にあるこの場所は、高い木々がなく開放的で、広がるツツジとその背景に見える高千穂峰や御鉢の風景が楽しめます。
駐車場から鹿ヶ原へ向かい、到着後西方向に少し歩くと、特に高千穂峰が美しく望めるスポットがありますので、訪れる際はお勧めします。
鹿児島&高千穂ミヤマキリシマ2024開花状況と見頃の時期いつ?
霧島山と高千穂周辺では、ヤマキリシマの花が例年、5月中旬から6月下旬にかけて美しく開花します。
特に高千穂河原では5月中旬から下旬にかけて、えびの高原では5月下旬から6月上旬、そして韓国岳の山頂では6月上旬から下旬に開花のピークを迎えます。
この地域のミヤマキリシマは、5月中旬に高千穂河原で開花が始まり、その後、周辺の高原や山々に順次花が広がり、最終的に6月中旬から下旬にかけて韓国岳で最も美しい姿を見せます。
開花状況は年によって気候に左右されるため、毎年異なります。
2023年の5月下旬には、鹿が原や高千穂峰周辺では約70%から80%の開花が見られ、韓国岳では頂上付近が40%程度の開花でした。
えびの高原も同じく約70%の開花が報告されています。
2024年5月上旬で、霧島市の高千穂地区では、ミヤマキリシマが約30%開花しており、鹿が原や御鉢の斜面では花が咲き始めていますが、元宮跡より上の地域ではまだ蕾が多い状態です。
このため、5月中旬からが見頃の始まりと予想されます。
鹿児島&高千穂ミヤマキリシマ2024見どころと魅力
九州の初夏はミヤマキリシマが咲き乱れる美しい時期です。
霧島にちなんで名付けられたこの花は、ツツジの一種で、高山地帯に適応したヤマツツジから派生したものです。
植物学者の牧野富太郎が、この花の山間部での生育を表すミヤマキリシマと名づけました。
ヤマツツジよりも一回り小さな花や葉が特徴で、日当たりの良い場所では低木のように密に枝分かれし、丸みを帯びた形状に成長します。
花は紅紫色から朱紅色まで色彩が豊かで、枝の先端に咲きます。
九州の高山地帯、特に阿蘇山や九重山、雲仙岳でも見ることができ、良い日当たりの場所には美しい群生を形成します。
霧島では高千穂河原やえびの高原、韓国岳などでミヤマキリシマが広がり、訪れる人々を魅了しています。
高千穂河原は霧島連山の登山の出発点であり、かつて霧島神宮があった場所です。
今は古宮址やビジターセンターがあり、自然や文化についての情報が提供されています。
この地からはミヤマキリシマの見事な群生を楽しめる探勝路があり、春先は紫紅色の花が咲き誇ります。
また、えびの高原では標高1200メートルに位置し、周辺にはえびのエコミュージアムセンターや公共の交通手段が限られているため、多くの訪問者が自動車でアクセスします。
ここでもミヤマキリシマが主要な魅力の一つで、特に硫黄山周辺では5月25日から6月初旬が最も美しい時期です。
鹿児島&高千穂ミヤマキリシマ2024アクセス
【場所】
鹿児島県霧島市
【電車】
JR鹿児島中央駅(列車約1時間)でJR霧島神宮駅に到着し、バス約30分で丸尾に到着
丸尾からバス約30分でえびの高原(バス20分)に到着
えびの高原と高千穂河原の間は、バスで約20分
鹿児島空港から、バスで約35分で、霧島温泉郷(丸尾)に到着
【車】
鹿児島市から約1時間30分
鹿児島空港から約1時間
霧島温泉郷(丸尾)から約25分
高千穂河原・高千穂峰⇔えびの高原・韓国岳・大浪池 約20分
鹿児島&高千穂ミヤマキリシマ2024まとめ
ミヤマキリシマの花が開花する期間はしばしば梅雨に重なり、そのため高千穂河原付近は厚い霧で覆われることがあります。
霧に煙る景色は独特の美しさを持っていますが、広がるツツジの海と高千穂峰の壮大な景観をしっかりと楽しむためには、霧のない晴れた日を選ぶことが望ましいです。
しかし、霧の様子は現地に行ってみないと確認が難しい部分もあります。